2017年2月24日金曜日

グリベル G10 ワイド (GRIVEL G10 WIDE) レビュー スノーボード バックカントリー アイゼン


グリベル「G10 WIDE」についてのレビューです。

スリーシーズン用の登山靴、スキー靴、スノーボードのソフトブーツまで、

幅広く装着可能な前爪クランポン(以下アイゼン)です。




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スキーやスノーボードでバックカントリーをする際にも


必須のアイゼンですが、


スキー靴やソフトブーツに合うアイゼンはあまり多くありません。


その中でも、定番中の定番と言われているのが、


このグリベルG10ワイドです。




まず、スノーボードのソフトブーツ(Burton Photon BOA)26.5cmに装着してみました。






おそらく普通の登山靴にしたら30cmぐらいにはなるスノボブーツですが、


問題なくピッタリ合いました。




アイゼンの縦の長さは、靴に合わせて調節できます。


かなり幅広く調節可能なので、かなり大きなサイズの靴でも


問題なく合うと思います。




このアイゼンの特徴は2つ。


1つは、つま先の留め具の幅が広いこと。


「ワイド」と名前についてるように、つま先がワイドになっています。


その為、スノーボードのブーツや、普通のスリーシーズン用の靴にも合います。




2つ目は、前爪が通常の12~10本爪に比べると少し小さめで、


ピンピンには尖っていないこと。


理由は、コンセプトとして前爪を蹴り込んで登るアイスクライミングを


想定した物ではなく、


雪山ハイクをターゲットにしているからだそうです。


前爪が長く鋭いと、ズボンやゲイターに引っかけやすくなり、


転倒したり、穴が開いてしまったりするので、


その辺を考慮して少し小さく丸めにしているのだとか・・・


研げば尖るので、気になる人は自分で尖らせているそうです。




次はスリーシーズンの登山靴につけてみました。




MIZUNO ウェーブナビゲーション 26.5cm




スノボブーツに比べると、かなり小さいですが、


金具を調節したら、こちらもピッタリ合いました。


冬靴に比べると、シャンク(芯)が弱いため、


もう少しアソビができてしまうのかなぁ…っと思っていましたが、


6本爪のときと同じように、ピッタリ合っています。




金剛山の妙見谷ルート、


大普賢岳のシェイクスピア氷柱群で使用しましたが、


まったく問題なく、快適な山行でした。 




さすがに、このような登攀には向いていませんが、


他の方のレビューを見ても、


このグリベルG10ワイドに、冬靴を合わせると、


2000~3000mクラスでも十分こと足りるとのことです。


装着はヒモですが、非常に簡単で


5分もあれば両足に装着できると思います。




収納サイズの比較をしてみます。




左が、グリベル「G10ワイド」 400g(片足)


右が、モンベル「スノースパイク6 クイックフィット」 260g(片足)


左右合わせて、約280gの差があります。


実際ケースに入れてみると、




上がG10ワイドですが、ケースは赤の線まで折りたためるので、


厚みも含めて、そんなに差はありません。


モンベルは付属のケースで、


G10ワイドはイスカのアイゼンケースに入れています。


ケースについては後述します。




ですので、最初からオールマイティーに使えるアイゼンを考えてる方は、


このグリベルG10ワイドを購入しておけば、


スリーシーズン靴での低山から、


冬靴での高山、スキー、スノボでのバックカントリーまで、


ほとんどの場面で使用可能です。







このモンベル「スノースパイク6クイックフィット」も良いアイゼンで、


相当な急斜面で無ければ、問題なく活躍してくれますし、


前爪が無いので、引っかける心配がなく、


初心者でも安心して使うことができます。


欠点をあげるとすれば、収納時にプラスチックの紐の取り回しが非常に面倒なこと、


クイックとはいうものの、装着スピードはG10と大してかわらない点です。




最後に、少し余談ですがケースについて・・・



何故か、このようなメッシュ付きのアイゼンケースが多く販売されていますが、


ザックの中には入れられないし、


使用後、外付けすると泥でザックが汚れるし、


もし、ケース無しやメッシュのケースで、


コケて尻もちでもついて、爪が刺さったりしたら大怪我ですよね^^;


雪山で大怪我したら大変なことになります・・・


ですので、メッシュのケースや裸での外付けは、


なるべくやめた方がいいと思います。





このイスカのアイゼンケースは、


袋になっていて非常に厚い生地の為、


破れる心配も、突き抜けて刺さる心配もありませんし、


下山途中で外して、外付けしてもザックが汚れません。


凄くオススメです^^




アイスクライミングをする方は、クライミング用のアイゼンをアプローチで使うと、


道中で研いだ爪が丸くなってしまうので、


それを避けるためにアイゼンを2個持ちで行くそうですが、


そういうときにもアプローチ用として、1個はこれでいいかも知れませんね・・・




スノーボードブーツで使用したら、また追加レビューしたいと思います。


ではぁ・・・






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